誠につもる白雪かな

その夜....




京の町中を浅葱色の羽織を靡かせながら走る集団がいた....。




そしてその足音はとある旅籠の前で止まった。




丞「間違いありません....この寺田屋二階に坂本が潜伏しています....」



土「よし....平助と永倉は隊士を連れて裏口へ回れ。総司と凛、斎藤は俺と正面から行く。」


平・永「承知...」


建物の影に隠れながら各自は位置についた。


土「よし....凛、お前に重要な任務を与える。」



凛「はい?」


土「改の呼び掛けやってみろ」


土方はニヤリと笑うと凛を見た。


凛「良いんですか⁉」


土「あぁ。」



そう言うと凛を先頭に寺田屋に乗り込んだ。



凛「御用改である‼」