誠につもる白雪かな

チン...



トン...




ツン..シャン...




世の中に 



すぐれて花は吉野山 



紅葉は立田 



茶は宇治の 



都の辰巳それよりも 



廓(さと)は都の未申(ひつじさる)



すきとは誰が名に立てし 



濃茶の色の深緑 



松の位にくらべては 



囲いといふも低けれど 



情けは同じ床飾り 



飾らぬ胸の裏表 


ふくささばけぬ心から 



聞けば思惑違い棚 



逢ふてどうして香箱の 



柄杓の竹は直ぐなれど 



そちは茶杓のゆがみ文字 



憂さを晴らしの初昔 



昔話の爺婆となるまで 



釜の中さめず 



宴はくさりの末長く 



千代万代え...