誠につもる白雪かな

ツン...




シャン....




明け渡る 



空の景色もうららかに 



遊ぶ糸遊 名残の雪と 



謎を霞にこめてや春の 



風になびける青柳姿 



緑の眉か朝寝の髪か 



好いた枝ぶり慕ひて薫る 



好かいでこれが梅の花 



宿る鶯 



気の合うた同志 



変わらでともに 



祝ふ寿





シャン...





三味線の音と共に顔をあげる。


凛「皆さんの池田屋での御働きに敬意を示しまして、御祝儀舞の寿を踊らせていただきました。」



パチパチパチパチ!!?


拍手の中近藤が声を掛けた。


近「素晴らしいな!さすがだよ!」


土「驚いたな。」


凛「ありがとうございます。」




凛「もう一曲、宜しいですか?」


凛は総司を見つめながら言った。



近「是非お願いするよ」