誠につもる白雪かな

それからことが動いたのはすぐだった。



―局長室―


土「古高が吐いた。」


再び集まった幹部たち。


新「武器は全て屯所に運び込んだ。」


斉「枡屋はどうする」


土「もういいだろ。引き揚げろ。」


斉「承知。」


総「で、なんだって?」


土「古高の話では風の強い日の夜を狙い市中に火を放ち、混乱に乗じてこの時、宮中に参内するであろう京都守護職の松平容保と中川宮朝彦親王を襲撃し、討ち取り、そのまま宮中に押し
入って、天皇を長州に移すという計画を立てている。」


近「なんだって!?」


山「なんてことを...」


左「ゆるされねぇよ!!」


斉「枡屋の隠し戸から見つけた手紙には、6月20日前後と書いてあった。」


土「なんて野郎だ...」


総「なんだか難しくてよくわからないんだけど...」


眉間にしわを寄せる沖田。


その時襖があいた。


烝「報告します。三条小橋旅籠池田屋、もしくは四国やで会合が開かれる模様...。」


土「引き続き頼んだ。」


烝「承知..」


近「よし、会津藩に協力を要請しよう。」


凛「来ないと思いますよ。」


土「なに?」


凛「まぁ分からないですけど一応報告はしたほうがよさそうですね。」


新「われらも支度を。」


平「っしゃ!!」