誠につもる白雪かな

―半刻後(一時間後)―


土「はぁ...っ...くそ...早く吐きやがれ...!!」



一向に名前しか言わない古高に痺れを切らし始めた。



凛「土方さん、変わってもらえますか。」


土「お前...」


一瞬戸惑うも凛に木刀を渡した。


凛「お願いがあります。山崎さんと監察の方に出入りしそうな宿を探すようにいってください。それから宮部鼎蔵の見張りもおねがいしといてください。」


土「わかった。」


そういって扉に手を掛けた土方を引き留めた。


凛「あ、そうだ。土方さん、戻ってくるとき五寸釘とろうそくを持ってきてください。」


土「っ...あぁ...」


土方は蔵を出て行った。