誠につもる白雪かな

部屋に戻った凛は手紙を書き始めた。


こういう時にボールペン持っててよかったと思う。
筆は書きにくいし乾きにくい。


山崎が来るまでもう
四半刻(30分)もない。







―夜九ツ半―



やっと最後まで書き終え懐にしまった。
後は塀の外から山崎が石を投げて合図するのを待つだけだった。




コトン....




来た....。




すぐにそばまで行き重しを付けた手紙を外に投げた。




烝「凛...」


小声で話しかけてきた山崎に驚くも耳を傾けた。


烝「そのままで聞いてや。沖田先生も心配しとるで。はよ片付けて戻ってき...」


それだけ言うと足音もなく去って行った。





凛「沖田さん...」



胸の中が暖かくなる気がして、
自然と笑顔になった。