あの後、俺は普通に部活があって”室外メニュー”をこなしていた。
だけど、キャプテンに、
『お前、そんな腑抜けた面してやってんじゃねぇ!!外周20追加してやるからシャキっとしろや!!』
と言われちまって、俺だけ居残りさせられたんだ。
やべぇな…俺。
切り替えが上手く出来ないとか、
これからどうすんだよ?
しっかりしろよ、俺!
自分にそう言い聞かせながら、俺は追加分の外周を全力疾走するかの様に走った…
走り終えて、誰も居なくなった部室で着替えを済ませてから部室棟を歩いていたら、渡り廊下の柱に人影が見えた。
「結衣?お前、何してんだ?」
そこに立っていたのは幼馴染みの”葉山結衣”だった。
結衣は顔を上げた時の一瞬、顔を哀しげに歪めたけど、直ぐにいつもの笑顔で話しかけてきたんだ。
「海斗、待ってた。」
「は?俺?何で?まぁ、もう暗いしな…。一緒に帰るか?」
「…うん。」

