片想連鎖 ~伝えたい心~


俺は、シカトを決め込んでいた明奈の顔の前に、手をヒラつかせた。

『藤原さんは、挨拶してくれないんだ?』
と俺が言うと、不機嫌丸出しだったけど俺の方を向きながら、
『…はよ』
とだけ返してきた。


まぁ、昨日弄り過ぎたから仕方ないんだけど…


その時、明奈と山口がアイコンタクトの様な素振りをしていたけど、山口が俺を遠ざけない所を見ると、俺は”ギリギリ合格?”かと思った。

明奈達のアイコンタクトが終わってから、明奈に昨日の話を持ち出しながら話しかけたんだ。

俺は、明奈と話すとどうしても明奈を弄りたくなるらしく…


「ププ…!藤原さんは、ホント面白いね?」


と俺が言ったら…
『私は面白くなんかないっ!バカっ!』
と明奈は叫んで、一人で走って行っちまった…

山口までもが明奈を追いかけて走って行ったんだけど、なぜかムラムラは俺の隣にいる。

俺に向き直ったムラムラが、
『あんた、明奈からかってどうすんの?頭いいんだから、ココ使え?』
と、俺の頭を平手打ちして走って行った。


地味に痛ぇんだよ…怪力女め…