『全っ然違うからっっ!!』
と、明奈の大声を初めて聞いた。
否定された事はそれなりにショックだったが、見た事がない明奈の反応が嬉しかったんだ。
やべぇ…
俺、ニヤけてないか?
テンション上がり過ぎだろっ?!
『マジかぁー。俺のガラスのハートがー…!』
と、オーバーリアクションをしてフラフラしてみせたが、俺は本当にこのままぶっ倒れたかった…
このままだと何を言い出すか、
俺自身も分かんねぇよっ!
誰か俺を止めてくれぇぇぇ!
と、俺が心の中で喚き散らしていたら、天の救いの声が聞こえてきたんだ。
「あんたのハートは、針金タワシだから!」
ムラムラ…ありがとう。
だがしかし、酷すぎなフォローだろ…
まぁ、でもマジ助かった…
ムラムラは『帰るから』と話を切り替えてくれて、俺は『部活に行く』と言って教室に入った。
廊下の方を振り返ると、ムラムラが俺を見ながら口パクで『バーカ』と言っていた。
俺は片手を額に当てて、謝るポーズをして見せた。
その後、ムラムラは明奈の後ろを満面の笑みで歩いて行った…

