片想連鎖 ~伝えたい心~


午後の授業中、俺は殆ど上の空で先生の話なんか全然聞いちゃいなかった。

休み時間も、いつもならヤロー達とつるんでいるのに、脱落感丸出しの俺に話しかけて来る奴もいなかったんだ。

気付くといつの間にか午後の授業は終わっていた。

帰る仕度をするやつ、部活に行こうとするやつ、そのまま教室でダベるやつが入り乱れていた。
ふと顔を上げて見たら、川口が俺の机の前に立っていて俺の様子を伺っているみたいだった。


「佐々木君。どうかした?部活は?」


「あぁ…いや、別に。これから行く。」


と言った後、川口が部活用のバッグを持っていない事に気付いた。


「あれ?川口、部活は?」


「耐震工事で休みになったんだよ。」


『これから美樹と帰るんだ。じゃあ、佐々木君。』
と言って教室を出て行ってしまった…


は?
山口って女バスだよな?


俺がそう思っていた時、調度廊下にムラムラが歩いて来るのが見えて、女バスの事を聞こうと声をかけた。