片想連鎖 ~伝えたい心~




「これで大丈夫だよ?ダンゴムシ君。」


まさかのダンゴムシ?!!


吹き出して笑いたい一心だったが、手で口を覆い必死で堪えた俺。


あんな顔をして虫いじりとか!
普通、こういう時は子猫が鉄板だろ?!


とか、色々と突っ込みどころ満載だったけど、俺がまた顔を上げて明奈を見ると…

明奈は見たことのない表情で笑っていたんだ。


「なんだ…。人形も笑えんじゃん。」


その笑顔に、俺は惚れたんだ。
気持ちを自覚したら、変な欲求がどんどん湧いてきて、


「俺もダンゴムシになりてぇ…」


と、呟いた。