片想連鎖 ~伝えたい心~



「絵里?これ、何のタイマー?」


私がそう聞いても絵里は答えず、いつもとは違って必要以上に話さなかった。

絵里はまたポケットに手を入れ、紙切れを取り出し、それとタイマーのひとつを私に握らせた。


「これ、何?」


と、折り畳まれたそれを開こうとすると、絵里は突然屋上の扉に向かって走り出し、こう叫んだんだ。



「治療っ!!開始しまーーーーすっ!!」


「えっ?!絵里?!!」


絵里は、そのまま扉を勢い良く開けて、私に満面の笑みを浮かべた後、バタン!と扉を閉めた。


私は慌てて追いかけようとしたけれど、荷物もあるし、この紙切れもあったから、立ち止まったんだ。


「何なのよ…。」


そう不満を溢しながら、
私はその紙切れを開いた…