「私…汚れてる…っっ。」 『あっ、明奈?!どうしたわけ?!』 『おいっ。明奈っ!』 『汚れてなんかないっ。大丈夫だから!』 私の意識はちゃんとある…のに… 美樹達の声が、遠くに聞こえる… …なんで? 両手の手のひらが黒く見える… …なんで? 震えが止まらない体を、自分の汚れた両手でギュッと抱き締めた。 私はそのまま立ち上がり、店を飛び出した… 絵里に… 『逃げ出す癖やめろ』って… 言われたばかりだったのに… だけど、私には堪えられなかった…