片想連鎖 ~伝えたい心~


俺は、何で拒絶されたのか分からなかった。
自分で考えても、思い当たる節がなかったから。

修学旅行は2泊3日だったから、俺は翌日の昼間も、その夜も明奈の所へ行ったんだ。
だけど、明奈はあからさまな態度で俺を避け続けた…。


修学旅行最終日の帰り。
俺は走って逃げる明奈を追いかけた。


「明奈!何?どうしたの?俺、何かした?」


「…ナオは、何も…してない。」


「じゃあ、何で俺を避けるの?!」


「ごめん。私が…ダメなんだ。…別れよ…?」


明奈はそう言ってまた走り出したけど、今度はすぐ捕まえて、何故別れたいのか問いただしていたら、
『他に、好きな奴が出来たとかか?!』
と聞いた俺の言葉に、明奈は、
『もう…そういう事で、いいよ。』
と言ったんだ…。