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明奈と付き合いはじめて1年が経ち、俺達は中3になった。
新学期が始まった週の日曜日、明奈が俺の家に遊びに来たんだ。
明奈が来るのはこれで3回目。
最初の2回は、家の階下で花屋をやっている母さんに捕まったから、殆んど二人では話せなかった。
この日曜日はブーケ等の注文が多くて、母さんに捕まらずに済んだんだ。
明奈と二人で2階の家に行こうとした時、母さんが俺に釘をさしてきた…
「直哉の部屋はダメよ?リビングの戸も開けておきなさいね?」
「…分かったよ。母さん。」
俺は、明奈に何かするつもりはまだないのに…
きっと、明奈を怖がらせるだけだ
まだ、明奈の心は無垢なままなんだから…
俺がそう心で呟いていると、明奈はそれを決定付ける事を言ったんだ。

