「総司ー、斎藤ー。」
境内で練習していた沖田と斎藤に原田は声を掛ける。
「なに、左之さん。それに平助に新八さんまで。」
「総司、斎藤！悪りぃんだがちぃっと協力してくれねぇか？」
「協力、とは一体またどういう？」
「来てみれば分かるって！」
無理矢理と言っていいほど藤堂は沖田と斎藤の腕を取り、再び台所へと向かう。
「ちょっ、平助！！一体なにするつもだ！」
滅多に大声を出さない斎藤の声が屯所中に響いた。
ーーーーーーーーーーー
「うわ、これちょっと酷くない？」
「どうせまたあんたたちがやったんだろう？」
「ひでぇよ、斎藤。そんなこと俺らがするわけねぇって！」
「するだろう？」
「え？しないの？」
「ひどっ！斎藤がそんなこというなんて思ってもなかった！」
「なにそれ。僕がそういうのわかってたってわけ？」
とにかく、と原田が斎藤と沖田にこうなった原因を話す。
「へぇ、猫がねぇ。」
ふぅんと沖田はつまらなさそうに言う。
「信じてくれよ、総司！」
「ではまず、ここを片付けるしかないだろう？」
斎藤の一言で藤堂、原田、永倉が一斉に片付け始める。
「で、この土方さんのお気に入りの湯のみはどうするの？あと花鈴ちゃんが愛用している茶っぱも。」
「どうって、どうしようもねぇよ。」
「花鈴の茶っぱなら店を知っている。買いに行ってこよう。が…副長の湯のみは…」
「「「「「はぁ…」」」」」
5人が一斉にため息をつくと、ガタンと物音がした。
「な、なんだ？」
ニャーッ
「こ、この猫！台所荒らしをしたやつじゃねぇかっ！」
「この猫が？」
あり得ない、と沖田は言う。
と、バシャンと水瓶が倒れた。
「っ！？」
じわじわと地面を濡らしていく水を慌てて拭く斎藤。
ニャーっと猫はひと泣すると軽々しくぴょんと登る。
「よっ！！！」
隙を見せた猫を捕まえようと藤堂が手を伸ばす、がかすってしまう。
「すばしっこいなぁっ！」
何度も繰り返すうちに猫は廊下へと飛びたしていく。
「あ、まてっ！！」
境内で練習していた沖田と斎藤に原田は声を掛ける。
「なに、左之さん。それに平助に新八さんまで。」
「総司、斎藤！悪りぃんだがちぃっと協力してくれねぇか？」
「協力、とは一体またどういう？」
「来てみれば分かるって！」
無理矢理と言っていいほど藤堂は沖田と斎藤の腕を取り、再び台所へと向かう。
「ちょっ、平助！！一体なにするつもだ！」
滅多に大声を出さない斎藤の声が屯所中に響いた。
ーーーーーーーーーーー
「うわ、これちょっと酷くない？」
「どうせまたあんたたちがやったんだろう？」
「ひでぇよ、斎藤。そんなこと俺らがするわけねぇって！」
「するだろう？」
「え？しないの？」
「ひどっ！斎藤がそんなこというなんて思ってもなかった！」
「なにそれ。僕がそういうのわかってたってわけ？」
とにかく、と原田が斎藤と沖田にこうなった原因を話す。
「へぇ、猫がねぇ。」
ふぅんと沖田はつまらなさそうに言う。
「信じてくれよ、総司！」
「ではまず、ここを片付けるしかないだろう？」
斎藤の一言で藤堂、原田、永倉が一斉に片付け始める。
「で、この土方さんのお気に入りの湯のみはどうするの？あと花鈴ちゃんが愛用している茶っぱも。」
「どうって、どうしようもねぇよ。」
「花鈴の茶っぱなら店を知っている。買いに行ってこよう。が…副長の湯のみは…」
「「「「「はぁ…」」」」」
5人が一斉にため息をつくと、ガタンと物音がした。
「な、なんだ？」
ニャーッ
「こ、この猫！台所荒らしをしたやつじゃねぇかっ！」
「この猫が？」
あり得ない、と沖田は言う。
と、バシャンと水瓶が倒れた。
「っ！？」
じわじわと地面を濡らしていく水を慌てて拭く斎藤。
ニャーっと猫はひと泣すると軽々しくぴょんと登る。
「よっ！！！」
隙を見せた猫を捕まえようと藤堂が手を伸ばす、がかすってしまう。
「すばしっこいなぁっ！」
何度も繰り返すうちに猫は廊下へと飛びたしていく。
「あ、まてっ！！」
