隠れていても、やっぱり君が見たくなってくる。

どうしても、我慢できなくなって

教室に戻った・・・

でも、それは間違いだった。

一番見たくないものを、私は見てしまったんだ。


美奈と貴弘君が喋っているところを



私は、もう心がぼろぼろと崩れる音がした。

楽しそうに話している2人を見ると、

私の居場所が無いって改めて分かる。

私は、いったいどうすればこの気持ちから抜け出せるのかな?

君を、忘れればいいのかな?

でも、それは多分できないだろう・・・・



急に、涙が溢れて来た。

どうしても、止まらない。

「ヤッ・・・ど、どうしよう・・・」

このまま、教室に戻っても心配されるに決まってる。

だから、私は保健室で休むことにしたんだ。

なんだか、変な感じ。

私の体なのに、私のものじゃないみたい・・・・

      


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「あ~あのさ・・・」

貴弘君が私に話しかけてくれてる・・・・

「俺・・・・・・・美奈ちゃんと・・・」


え?何? 何なの? ねぇ!!






「え?ココ何処?」

あっ・・・そうか、保健室に来てたんだった・・・

嫌な夢を見た気がする・・・・

あんまり思い出せないや。

教室に戻るの嫌だなぁ~

絶対美奈に聞かれるよね・・・

言い訳考えなきゃ。



・・・・・・・・また私嘘付くんだ・・・