君の隣になってから

授業がまったく頭に入らなかった。

右耳に入り、そのまま抜けてく感じ・・・

とくに、数学が苦手な私は悩んでいた。

そんな時、君は「教えてあげるよ」って言ったんだよ

私は、嬉しくてそして恥ずかしくて・・・

教えてもらったけど、あんまり覚えていなかった・・・

せっかくなのに、勿体無いよ。


この時、私たちを見ている視線に気がつけば

私は、苦しくて悲しい思いはしなかったかもしれない。


「ねぇ、麻未・・・」

この時は、今から起こることなんて想像してなかった。

この時に、すっきりさせておけば良かったのかな?

「・・・どうしたの顔色・・・悪くない?」

私は、いつもと違う美奈の様子に気がついた。

「あ、あのさ・・・ちょっと・・・」

「えっ!? ど、どうしたの?」

そのまま、私は教室の隅へつれてかれた。

「えっと、その・・・あー・・でもなぁ~」

なんだか、様子が変な美奈。

いつも、サッパリしている美奈があきらかにおかしい。

「・・・なんか今日、変じゃない?美奈?」

「あのね・・・うちさ、貴弘君の事さ・・・」

丁度チャイムが鳴った。

そして、美奈は自分の席に戻っていった。

・・・・美奈は、貴弘君のことが・・・スキ・・・なの?

私は、どうすれば良いのかな?

諦めた方が良いのかな? 全然分からないよ・・・




この後の授業は、まったく頭に入らなかった。