瀬雪 瑠宇、高校2年生になってから
約一ヶ月が過ぎた。
私が通う さくら高校は毎朝かかさず行っている事がある。
それは………校則検査。
我が校は校則の厳しい高校のひとつ。
毎朝のチェックはかかせない!
学校の門に近づく頃
「はい、次。」
人を裁くかのように響く声と同時に
学校の外から校庭に続く列がどんどん動いて行く。
あ!いたいた!
今日もちょーかっこいい!!
私の目の先にいたのは
我が校の鬼風紀委員長、柚本 大空。
ルックスもいいし。
成績もいつもトップ。
スポーツ万能。
ちょーパーフェクト!!
日本人らしい真っ黒の綺麗な髪の毛は
肩につかないくらいの丁度良い長さ。
少し、筋肉質な体。
ついつい、見とれてしまう。
目がハートになっちゃってるよ、自分(笑)
いつからか、私はその人のことを目で追うようになっていた。
私もその列に並ぶ。
並んでる間もメイク直しとかはかかさずやらないと!
そして、ついに私の番。
「はい、次…って
また、君は…いつになったらちゃんとできる
の?瀬雪 瑠宇。」
「 おっはよーございます!!
委員ちょー♪
私の名前、覚えてくれたんですか?
嬉しー!」

