最愛~あなただけが~

「・・・もしもし。」

『もしもし。都築さん?』

「・・・たっ、鷹野さん!?」

 携帯から聴こえてきたのが鷹野さんの声だったので、私はビックリしてしまった。

『当たりー。
 そんな人混みの中で電話取って、よく判ったな。』

「・・・え?
 どうして私が人混みにいるってご存知なんですか?」


『右側見て。』


 言われたとおり、右側に顔を向ける。


『よぅ。』


 少し先に、携帯片手に私の方を見て、軽く手を上げた鷹野さんの姿・・・・・




 鷹野さんは、イタズラが成功した子どもみたいな笑顔で、こっちに向かって歩いてくる。