最愛~あなただけが~

(どれにしようかなー・・・)

 名刺入れを手にとってみたり、タイピンを手にとってみたりするけれど、ピン☆とくるものがない。



「これ・・・・・」


 私は思わずそう呟いて、惹き付けられたカフスボタンを手に取った。


 深い深い、海のような青色に輝くカフスボタン。


(鷹野さんに似合いそう。)


 恋人へのプレゼントを選びに来たのに、私は、自然と鷹野さんを想っていた。



 ♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪・・・



 突然、バッグの中で携帯が鳴り出した。
 私は慌ててカフスボタンを棚に戻す。


 “090-XXXX-0428”


 バッグから取り出して開いた携帯のディスプレイには、見知らぬ番号が表示されていた。


「・・・?」


 誰だろう?と思いながら、通話ボタンを押す。