最愛~あなただけが~

「・・・どうした?」

 私が急に黙ったからか、鷹野さんは私を覗き込んだ。


「あ、いえ。
 お腹いっぱいで眠くなってきたな~って思ってました。」

 そう言って、笑って誤魔化す。


 まさか、鷹野さんのことを考えていただなんて言えない。


 しばし、静かな時間が流れた。
 鷹野さんも私も、黙っていた。

 
 だけど、それは重い沈黙ではなく、
 言葉がなくても、心地良い時間だった。




 鷹野さんが、短くなったタバコを灰皿に押し潰す。


「そろそろ、出ようか。」

「・・・はい。」


 それは、夢の時間の、終わり。