最愛~あなただけが~

 うるさい心臓の音が鷹野さんに聞こえませんように。



 そう祈りながら、私は口を開く。



「私、鷹野さんと不倫する覚悟も、自分の本心に従う勇気も持てません。
 だから・・・無理です。」

「次回の予約したのに?」

 鷹野さんが、昨日のキスマークを指でなぞる。


「!!」


 カラダが勝手に、びくり。と、反応した。


「これは、そのうち消えますから。」


 精一杯の強がり。
 本当は、今すぐにでも抱かれたいのに。

 鷹野さんが既婚者だから、必死にブレーキをかけて理性と闘ってる。