最愛~あなただけが~

 ♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪・・・


 体温計の隣に置いた携帯から鳴り出す、佳からの着信音。


「・・・もしもし。」

『昨日、熱出したんだって?大丈夫か?』

「まだ41℃。頭痛くて・・・」

 額の、カリカリにひからびた熱冷ましシートを剥がしながら言う。

『悪いけどオレ、感染(うつ)されて休むわけにはいかないからさ。
 様子見に行ってやれないけど、子どもじゃないんだし、大丈夫だよな?』

「・・・ン。へーき。」

 私がそう答えると、お大事に。と、佳からの電話は切れた。


 感染されて休むわけにはいかない。だなんて。
 
 そういうとこ、佳は冷たい。