最愛~あなただけが~

 それから、鷹野さんはずっと私の手を握っていてくれた。
 私が眠るまで。

 優しく髪を撫でて、頬に触れて、目が合うたび微笑んでくれた。
 私は、安心しきって眠りについた。



 PiPiPiPi PiPiPiPi・・・


 朝、携帯のアラームで目覚めた時、鷹野さんはもう私の部屋にいなかった。


「・・・鷹野・・・さん?」


 返事はない。
 私しかいない、独りの部屋。


(帰っ・・・たんだ。家に。)


 帰る家があるひとなんだから当たり前のことなのに、私は酷く寂しく、切ない気持ちになる。




 熱は昨日より少し下がったものの、まだ41℃もあった。
 頭痛はマシになったけど、寒気がする。