最愛~あなただけが~

 落ち着け、私。
 落ち着け、私。


 面接からの帰り道、私は冷静になるのに必死だった。



 こんな感情は初めてで、どうしたらいいのかわからない。


 多分、これはちょっとした一時的なもの。
 高校時代から佳ひとすじだったから、8年も他の男性に免疫がなくて突然現れた鷹野さんにときめいてしまったんだ。


 うん。そうよ。
 そうに決まってる。
 そう思いたい。

 ・・・そうじゃなくちゃ、困る。
 困るよ。


 意識しないようにしよう。
 明日から新しい仕事を覚えていかなきゃいけないんだから、上の空じゃだめだめ!

 何より、私には佳がいるじゃない!
 恋人がいるのに、ほかの男のひとのこと考えてこんな気持ち・・・ダメよ。





 そう思うのに、鷹野さんのことが頭から離れなくて、心臓は私の意思に反して速い鼓動を刻んでいた。