最愛~あなただけが~

「都築さん、車で通勤するでしょう?」

 鷹野さんに聞かれ、私は、はい。と、頷く。

「お客さん用の駐車場は地下にあるんだけど、従業員用の駐車場は、ちょっと離れてるんですよ。
 明日、朝から店舗の駐車場に着いたら電話してもらっていいですか?
 そしたら、駐車場まで案内しますから。」

「わかりました。」

「じゃぁ、明日からよろしくね。」


 差し出された鷹野さんの右手。


 一瞬だけ躊躇って、私も右手を差し出す。
 鷹野さんの大きな手が、私の手をぎゅっと握った。


(・・・離さないで。)


 そう、思った。
 その手は、とてもあたたかくて、気持ち良かったから・・・・・