最愛~あなただけが~

 病院の帰り、鷹野さんは私を車に待機させて、薬志堂のドラッグストアに寄り、アイスノンや熱冷ましシート、栄養剤やスポーツドリンクを買ってくれた。



「オレがそうしてあげたいから。」


 鷹野さんは、そう言って私からお金を受け取らなかった。

 オレのキスで感染した風邪だし。と、イタズラっぽく笑って。




「送っていただいて、ありがとうございました。」

 アパートの駐車場に着いて、私は車から降りた。
 鷹野さんは、すかさず車から降りて買い物をした荷物を持ったまま、ひょいっと私を抱きかかえた。

「鷹野さ・・・っ。
 もうここで大丈夫です!」

 お姫様抱っこなんて恥ずかしくて、私は狼狽える。

「熱、42℃近くあるんだぞ!
 また倒れたらどうする!?」

 鷹野さんは、私を一喝してツカツカと歩き出した。