最愛~あなただけが~

 熱のせいか、再びうつらうつらしていたら鷹野さんが病室に戻って来た。

「神崎さん、迎えに来れないそうだ。」

「・・・わかってます。
 仕事、代わりがいないから。」

 頭では「やっぱり」と思いながらも、仕事を優先されるのは寂しいものがある。


「点滴終わったら帰っていいって。
 オレが家まで送るよ。」

 見上げた点滴の残量は、あとほんの少し。

 鷹野さんは、さっきと同じ場所に座ると、だいぶ暗くなってきた窓の外に目をやった。

 窓ガラスに、鷹野さんが映っている。



 何かを考えているような表情。



 鷹野さん・・・
 何を考えているんですか・・・・・・・・?