最愛~あなただけが~

 気がつくと、見慣れない天井がそこにあった。
 部屋の雰囲気からして、病院らしい。

 人の気配を感じてゆっくりと顔を横に向けると、鷹野さんが心配そうに私を見つめていた。

「気分、まだ悪い?」

 聞かれて、私は小さく頷く。

「都築さん、会社で倒れたんだよ。
 熱が41℃6分もある。」

 ・・・どうりで。
 こんな高熱、出したことないもん。
 具合悪いわけだわ。


「ウイルス性の風邪だってさ。
 オレも、同じだった。
 感染してごめん。」

 鷹野さんは、申し訳なさそうに謝る。


 はは・・・と、私は力なく笑った。

 鷹野さんに感染される風邪ならいいかも。って思ったのは私だし。