最愛~あなただけが~

『好きだ』


 私を抱きしめて、そう言ってくれた。

 重ねられたくちびるの感触は、今この瞬間にもリアルに思い出せる。





「・・・・・・・・やだぁ。」


 自然に、小さく声が漏れた。


 やっぱり、辞めたくない。
 鷹野さんが好き。
 近くにいたい。
 どうしても、好き!


 ・・・バサッ!


 私は、着ていたリクルートスーツを脱ぎ捨てて、制服に着替え直した。


(会社に行こう。)


 もう面接なんかどうでもよくなって、私は面接をぶっちしてしまった。