最愛~あなただけが~

 謝る鷹野さんに、私は首を振る。

「私、鷹野さんに入力業務教わって、一緒に残業したり会計事務所に行ったり、楽しかったです。
 キツい思いさせたなんて思わないでください。」


(・・・あ゛。やばっ。)


 言ってしまってから、ハッとした。

 ああ。私ってば!


「も・・・もう仕事に戻りますねっ。」

 慌てて立ち上がって、ドアノブに手をかける。

「都築さん!」

 私の手がドアノブを回すのを、鷹野さんの手が止めた。
 私の指に、鷹野さんの指がそっと絡められる。


 私の身体は、長身の鷹野さんに背後からすっぽり包まれた。

「・・・今だけ、こうすること、許してくれる?」

 鷹野さんは、私を抱きしめて背後からそっと耳元で囁く。



 一瞬だけ、鷹野さんのくちびるが耳たぶに触れた。