最愛~あなただけが~

「そりゃ、すれば妊娠するもんなんだから身に覚えがあるなら検査しなって!
 大体、8年も付き合ってて妊娠しない方が不思議なのよ。」

 昼休み、休憩室で木根さんがハンバーガーにかぶりつきながら、半ばからかうように言った。

「ちょ・・・っ!声が大きいってばっ!」

 シィーっと、私は人差し指を立てる。
 壁一枚隔てた向こうには鷹野さんがいるのに。


「その食欲の無さ、つわりじゃないの~?」

 間違いない!と、お笑い芸人の真似をする木根さん。
 完全に面白がってる。(むかっ)


「もぉっ。他人事だと思って・・・」

  私は、プィッと横を向く。



 忙し過ぎて、身に覚えのあるようなことしてませんよーダ。