最愛~あなただけが~

『鷹野 英刀』

 ローマ字で Hideto Takano と、記されていた。


「ひでと・・・・・さん・・・って読むんですか?」

「珍しいでしょう?
 この漢字の組み合わせ。
 うち、実家が代々剣道の道場なんですよ。」

「あ、それで。
 厳格そうな雰囲気が出てらっしゃいますよね。」



 はっ。


 ・・・ヤバっ!
 面接に来たのに、私ってば、つい余計なことを!


 背中に、嫌な汗が噴き出す。


「いいですね。都築さん。
 自然体で。」

 内心焦ってる私とは裏腹に、鷹野さんはそう言って笑った。



 どきん。


 あり得ないくらい、ときめいた。
 少年みたいな表情をして笑う、そのひとに。