最愛~あなただけが~

「このお土産って、もしかして、長崎?」

「あ、はい。長崎です。」

「マジで!?長崎!!」

 鷹野さんの表情が、パァッと明るくなった。

「オレの母親も長崎出身なんだよ!
 母が亡くなってからも、子どもの頃は夏休みに父が長崎にある母の実家に連れて行ってくれてたんだ。」

「そうなんですか!
 長崎のどちら・・・・・」




 ・・・ブーッ ブーッ ブーッ


 私の制服のポケットで、携帯のバイブレータが鳴り出した。


「・・・彼氏じゃない?
 もう遅いし、今日は帰りなよ。」

「はい・・・お疲れ様でした。」


 私は、鷹野さんに頭を下げて事務所を後にした。