最愛~あなただけが~

 たしかに、入社したときより5kgも体重が落ちた。
 この身長でここまで痩せたことなかったから、さすがにキツいと思う。


「無理させて申し訳ないと思ってるんだけど・・・
 でも、辞めないでくれな。」


 今日の残業代。と、鷹野さんはデスクから私が好きなホワイトチョコレートの箱を取り出して、私にくれた。


「じゃあ、私からも・・・」

 私は、デスクの足元に置いていた紙袋から、帰省のお土産を取り出す。

「本当は今日、休憩室に出すつもりだったんですけど、なんだかバタバタで出しそびれてしまって・・・
 帰省のお土産です。」

 私は、鷹野さんにお土産のお菓子を手渡した。


「帰省?
 都築さん、ずっとこっちじゃないの?」

「私はずっとこっちなんですけど、実家の両親は元々九州で。
 父が定年退職して、父の実家の隣に家を建てて、去年の4月から両親だけ九州に引っ越したんです。」