最愛~あなただけが~

「璃子!佳くん!」

 空港の到着ロビーへ出てきた私と佳を、私の実家の母が出迎えてくれた。

 九州は、関東より比較的暖かい。

「お久しぶりです。
 お義母さん。」

 佳が、私の母に頭を下げる。

「佳くん、ますますイイ男になったんじゃない?」

「ハハハ!
 お義母さん、毎回そればっかじゃないですか!」

「あらっ?そうだったかしら?」

 なんて、ワイワイ言ってる佳と母。


 今年の大晦日と元旦、2日の3日間は佳も一緒に私の実家で過ごすことになって、私達は飛行機で長崎へ来たのだ。


 春に定年退職した父が、父の実家のすぐ隣に家を建てたんだ。
 父の父、つまり私にとって祖父に当たる人が亡くなってから、長いこと一人暮らしをしてきた祖母に親孝行するために。

 子どもの頃は、従兄弟達も大勢集まって祖母の家でにぎやかに年末年始を過ごしたものだった。