最愛~あなただけが~

「鷹野さんのご両親は、近くにお住まいなんですか?」

 私は、鷹野さんに聞いてみる。

「ん?ああ。
 父は近くに住んでるよ。
 母は、オレが小学校へ上がる直前に病気で亡くなったからいないけど。」



「え・・・・・っ。」


 鷹野さんの言葉に驚いて、私は思わず立ち止まってしまった。


「母が亡くなってから、父が毎年クリスマスは頑張って盛り上げてくれたからさ。
 社会人になってからはオレや兄弟の方からクリスマスプレゼント渡してるんだけど、さすがにネタ切れって言うか・・・都築さん?」


 鷹野さんが、少し驚いたように私を見た。
 それはきっと、私が泣きそうだったから。


「どっ、どうして都築さんが泣くんだよ?」

 私に泣かれて、鷹野さんの声が焦っている。