最愛~あなただけが~

 鷹野さんの言葉は、残酷だ。
 微塵も期待してはいけない事実と現実を、優しく私に突きつける。


「・・・じゃあ、大は小を兼ねるってことで。」

 私は、容量1Lの電気ケトルを手に取った。


“水アカがつきにくい内部素材”

“200ccならわずか50秒”
“空焚き防止機能付き”


 商品のポップに書かれているセールスポイントもチェック。
 ちゃんとしたメーカーだし、これにしよう!


「在庫在庫・・・あ。あった。
 ・・・んしょっ。」

 私は、棚の上にある在庫の箱に手を伸ばす。
 背後に温かな体温を感じて振り返ると、鷹野さんが私の後ろから手を伸ばして、ひょいっ。と、在庫の箱を取ってくれた。