最愛~あなただけが~

「今日は?彼氏と一緒?」

 鷹野さんは、辺りを見回しながら言った。

「・・・いえ。私ひとりです。」

「あぁ!クリスマスプレゼント、内緒で買いに来たのか。」

 鷹野さんの言葉に、私は酷く複雑な気持ちになる。


「それで、プレゼントは決まった?」

「あ・・・それが、男のひとがもらって嬉しいモノとか、よくわからなくて。」

「それ、いいんじゃない?
 さっき都築さんが見てたカフスボタン。」

 鷹野さんは、さっき私が手に取って見ていたカフスボタンを指差した。


「すごく、乙女な顔して見てたみたいだけど?」

「あれは・・・」

 私は言葉に詰まる。


 あのカフスボタンがきっと似合うのは、佳じゃない。鷹野さん。
 私は、鷹野さんを想いながら見ていたのに。

 鷹野さんには、私が佳を想いながらあのカフスボタンを見ていたように映ったんだ・・・・・