妙に困ったような顔をしている。


「どうしたの?」



「いや~。天城さー、

夏樹見なかった?」


夏樹って…




星塚?


「え、いや、見てない…」




「だよなー。」


溜め息を吐きながら腕を組む黒崎。

もしかて…


「いないの?」


「あ、ああ。なんか

四限目終わったら急にどっか行っちまってよー」


「トイレとかは?」


「それがどこにもいねんだよ」



星塚…。どうしたんだろ。


しかし私も星塚の居場所なんて思い当たらない。



心配だなぁ…



柄にもなくそんなことを考えた。