「ふぁあ………ん?」


オリハルが眠そうに目をこする。
辺りを見渡すと、視界に人影が写る。

それが誰なのかはすぐに分かった。



「おはようレシル……早いね……」
「……ん」



レシルはぶっきらぼうにそう答えるだけだが、オリハルは小さく気付かれない様に笑う。



「…あ。今何時かわかる?」

「8時25分。お前ら寝過ぎ」



レシルは立ち上がり、部屋の扉を開けた。

そこにはアーチェがいた。


「中、入れ」

「えぇそうさせてもらいます」



アーチェは笑顔で言って中に入った。



「おはようアーチェ。で、何か?」

「おはようございます。とりあえず3人は起きたので、今日どう行動するかのパターンだけでも掴んでおこうと思って」

「あ、そっか。今日からシュガーを探し始めないとね!」



オリハルの言葉にレシルがため息をつくが、本人もあまり気にしない様に言葉を繋げた。



「…今日は昨日言った様に、まずは船客名簿を探しにいく」

「まずそれでシュガーを探すのが1番ですね。それからはシュガーをつれていればクリアですから、港に船が戻るはずです」



アーチェが付け足し、オリハルがうんうんと頷いて口をはさんだ。




「とりあえず……皆を起こす?」

「ん」「はい」



2人も答え、アーチェは1度部屋に戻った。