まぁ…そんなことはどうでもいい…。


こんな高い指輪を買ってしまった…。

でも、理夜は喜んでくれるかなぁ…


そんなことをぼんやり考えていた。




すぐに手に入ると思っていた指輪は、サイズ直しに時間がかかるらしく…拍子抜けしてしまった。









それから俺は部署が変わって…更に新規プロジェクトに参加が決まって…


マジで忙しくなった…。


だからカンナにも…もちろん理夜にも会えない日々が続いた。






でも、指輪のサイズ直しが出来上がったと知らせがあり…俺は仕事を早々に切り上げて取りに行き…


そして、その足でお礼も兼ねてカンナの店に行った。


その日も結局カンナのうちに行き…カンナを久しぶりに抱いた。



でもカンナを抱いている時も…俺の頭の中は理夜のことばかり…。


指輪…理夜は喜ぶだろうか…


最近理夜を抱いてない…


休みを取って…デートの時に理夜に指輪を渡そう…。


なんて…考えていた。




それなのに…切ることのできないカンナとの関係…。



俺はどうかしてる…。


理夜への罪悪感すら薄れてきていた…。