でも…一人で買いになんて…恥ずかしくて行けない…。
バカな俺は安易にカンナを連れて行った。
理夜がこの後…ものすごく傷つくことも考えずに…
休みの日…。
理夜には休日出勤だと嘘をつき、カンナと指輪を買いに行った。
カンナに促されるまま…店に入ると…なんだか懐かしい指輪が目に飛び込んできた。
そういえば、これ…
前に理夜が欲しがってたやつじゃないのか…?
そう思って…店員を呼び、指輪を見せてもらう…。
隣にいたカンナは…
『んーっ?センスいいじゃん…。』
なんて言ってたけど…
値段を見ると…結構な額…。
少し青くなる俺…。
でもその横で…
『これくらい奮発しなさいよ!!お詫びも兼ねてさぁ…。』
青くなった俺にカンナはニヤッと笑いながら意味深なことを言ってくる。
すかさず店員が指輪のサイズを聞いてきた。
…えっ…?理夜のサイズなんて…知らない…


