私はもう亮太に会うこともないだろう…と、思ってた。


だって、亮太はこれからもっとすばらしい役者になる…。


あんな亮太を見たら…


もう会わないほうがいいと思った。


こんな私が亮太の近くをうろうろしていたら…亮太の役者としての人気にひびが入ってしまうかもしれない…。


そんなの嫌…



私はもう大満足…。



きっと近い将来…亮太は、メディアに登場するだろう…。


私はそのときもう一度亮太に会うことができる…。



ブラウン管を通して…。



それでいい…。



いつか…亮太が有名になったら…




ファンレターでも送ろうかな…



もちろん名前は伏せて…。




なんて…


淡い夢を抱きながら…



私は、亮太への想いを…



胸の奥にしまった。