…誰だろう…見たことのない字… 封筒の裏の差出人を確認する… 私はその名前を見て…手が震えた… 何度も、何度も確認する…。 私の胸は…“ドキン”と波打つ… 止まらないドキドキ… 差出人は… “伊藤 亮太” あの…亮太だった…。 私は慌てて階段を駆け上がり…部屋へと入る。 待ちきれずに…玄関で靴も脱がずに手紙の封を開ける…。 でも…震える手が…全然言うことをきいてくれない… もたつきながらも、やっとの思いで封を切った。