私の言葉に、翼はホッとしたようだった…。
そして…私の手をそっと引き寄せ…ぎゅっと握った…。
翼の手は酷く冷たくて…ゾクッとする…。
『そういえばさぁ…式場決めたか?』
…はっ???
この翼の一言に…
私の中で…何かが…
切れた…。
『決めたか?ッて……何?』
私の低い声に…翼がキョトンとしている…。
きっと何で私が怒っているのか…分かってないんだ…。
『もういい…。』
私は怒りで…静かに呟く…
『えっ…?何?』
『もういいって言ったの!!』
私は堪らず大声で怒鳴ってしまった…。
でも…抑えられなかった…。


