“お昼だよ!今日は新聞屋さんじゃなくて俳優の卵に変身!!”
“聞いて…!さっき聞いたんだけど…。今度舞台があるみたいで…俺にも主役のチャンスがあるって…!!俺頑張るから、理夜も応援して!”
やっぱり亮太から来てた…。
私はまた自然に顔がゆるむ…。
私はすぐに返信する…。
“これからお昼だよ!もちろん応援してる!いつ公演?絶対観に行くからね!”
さっきとは違って微笑んで携帯を見ている私に、夏子は、
『あれ?仲直りした?』
なんて聞いてくる…。
『あぁ…まぁ…。』
適当に答えてしまった…。
携帯を閉じようとすると、マナーモードにしている私の携帯が震えだす…。
メールだ。
“ありがとう!めっちゃ頑張る。だけど主役になれたら観に来て!理夜には一番かっこいいところだけしか見られたくないんだ…。だから…観に来たかったら祈ってて…!なんてね!!”
亮太からの…ドキッとするメールだった。
ドキドキで震える指先…。
“わかった…。祈ってる”
そう返事をして携帯を閉じた…。


