少し動揺気味だった亮太だけど…

『役者をやっていきたいので、新聞屋の営業のアルバイトをしています!』


なんて、はっきり亮太は言い切ってしまった。




その時の亮太は役者として、自信に満ち溢れていて…


私はつい…



惚れ直しちゃったんだけど…



そんなことを堂々と言われた父親は…



やっぱり猛反対!!



『就職もしていないで…理夜のヒモにでもなる気か…?!』



静かにボソッと話し…亮太を一重の鋭い視線で睨みをきかせる父親…。


威圧感丸出しで…



子供の私でさえ…震えた。




なのに…亮太はめげなかった…。



休みの度に私の実家を訪れ…説得にかかった。



ちなみに、母親は…簡単に許してくれた。


母親は…



ミーハーだった。






知らなかった…。