初めて行く亮太の家…。


男の人の部屋って…
翼以外の男の人の部屋に行ったことなくて…

ドキドキする…。

ヤバイくらいに…。



こうして繋いでる手は…


夢じゃないよね…?




私は繋いだ手に力を入れた。


亮太はそれに気付いて…私よりも痛いくらい力強く握る…。


それで…


夢じゃないんだって…実感した。






亮太の家は、舞台の会場からは近いけど…私の家からだと電車を乗り継ぎ…片道40分以上かかる場所にあった…。








一軒のこ洒落たアパートが目の前に現れた…。


亮太は慣れた足取りで一階の手前のドアの前まで来ると、手慣れた手つきで鍵を開けた。



開けた瞬間…


私は亮太の香りに包まれた…。



部屋から漂う…亮太の甘い香りが…



私を一層ドキドキさせた…。